alcohol,football,Rock'n Roll

My 4cat & Drinkin muddy water

病院でも、家でも、頭は上がらず。



 当初約2週間と言われた入院生活が始まった。
普段から血圧高くないのだが、入院日は150〜70あった。2日目以降は120前後〜70に落ち着いた。


「これからの人生は長いのだから、ここで辛抱して、後遺症がでないか慎重に様子を見ましょう。」と医者にいわれた。
寝返りこそ打てたが、頭を上げることは許されなかった。
枕なしは相当腰に負担があり、なかなか処方もしてくれなかったので、家からシップ薬を持ってきてもらい、凌いだ。


心電図は初日で終わったが、24時間の点滴、脳が腫れない薬、血を固めない薬、水分、栄養の投与は続いた。
口からの水分、食べ物の摂取も一切禁止。


めまいは少しずつ治まったが、目の焦点がうまく合わず、頭も上げられないので、TVを見たり、携帯の文字を読むのがしんどい。
バラエティ番組のスピード感にもついていけない。
ラジオを手に入れ、学生時代のようにずっと流していた。
病院の事情で個室だったため、さほど音に気を使わずに過ごせたのは精神的に楽だった。金銭的には大打撃を受けたが。


入院先は、看護士がみんな若く、元気で、やさしかった。
不謹慎だが、2日に一度若い子にカラダも拭いてもらえるのが、さっぱりして気持ちよいし、とても嬉しかった。
あれは惚れる。同級の独身者に「婚活としてチャンスである」と、大プッシュしておいた。


引き続き会話や手足を動かすことには問題なく、右顔面の痺れも収まってきた。
しかし、今度は左手足が火照ったようになり、温度感覚に違和感が出始めた。


入院から5日後、頭をやっと15度を上げたが、1時間後
「左右の瞳孔の大きさが違う。片方が開いている。」と言われ、また0度へ戻された。
翌日も0度のまま、安静にさせられた。


2週間では退院できそうにもなかった。