その夢は二度寝で見た。
6時に目を覚まし、日曜だからとうつらうつらした時のこと。
妻と晩酌中。尿意を催し、トイレに行った。
途中の玄関のたたきに、白いセーターを着た男の子が倒れていた。
小学校3〜5年生くらい。
助けないと思いつつ、漏れそうで、薄情にもトイレを優先する。
洋式にしゃがみ、左を見るとベランダに通じる窓が半分くらい開いている。
外は大雨で、吹き込んでいる。
『さっき閉めなかったのか』
さっきとは多分一度寝で見ていた夢の続きらしい。
ベランダは排水溝が詰まっているのか、水が相当溜まっていて、窓が開いたままでは早晩部屋に溢れてきそうだ。
様子を見にいかないとと思っていると、さっきの男の子がベランダいるのが見えた。
マズい!
咄嗟にトイレから窓の外へ。
さっきの倒れていた男の子と同じ服装の子が、うつ伏せで水に浮いている。
青の横様が何本か入っている白のセーターに、ダークな色のズボン。
僕は男の子をもちあげ、腰に手を廻して、頭を下げさせて背中を叩く。
ゲポッゲポッっと水を吐き出している感触はあるが、息をしているのがはわからない。
部屋にいる妻の名を何度も呼ぶ。
妻に子どもを見てもらって、溺れた人の対象を検索してもらわないと。
それから消防署に連絡しないと。
妻が来て、何か僕に指示を出す。
ここで目が覚めた。
45分ほどほど二度寝をしたようだ。