9月30日5時21分起床。
さてと…。
その時は、あっという間に来てしまった。
5男猫の時のように長期戦を覚悟して、望んでいたのに。
朝、またばたりと倒れ、動けなくなった。
妻は動物病院の予約を入れた。
僕は病院経由で会社に行く準備をしていた。
大きな声で鳴いた。
痙攣して、背が反って、動かなくなった。
おなかはまだかすかに上下していた。
妻が「目が」と言った。
あの澄んだ目から瞳が消え、灰色のビー玉になっていた。
動物病院にキャンセルの連絡を入れた。
自分が行く予定の病院に、1on1面談に、夜の麻雀もキャンセルした。
午後、ペットの葬儀屋が、愛猫を連れて行ってしまった。
お別れは突然やってきて すぐに済んでしまった
いつものような なにげない朝は
知らん顔してぼくを起こした
ヒッピーに捧ぐ
いつものような なにげない朝は
知らん顔してぼくを起こした
ヒッピーに捧ぐ
こんな時でも、人は普段の生活をする。
しニャきゃいけない。
昼は居酒屋の唐揚げ定食とビール。
夜は鶏山椒鍋と純米吟醸。
大声に 二鳴き残して 刻は終え
我が家の王子 猫を脱ぎたり
ほいたらね。