alcohol,football,Rock'n Roll

My 4cat & Drinkin muddy water

なんか妖怪

↑最悪なタイトル。オヤジだな、俺も。

前巷説百物語 (怪BOOKS)

前巷説百物語 (怪BOOKS)

やっと読み終わる。複数の本を同時進行で読むようになってから、
厚い本は結構時間がかかる。
短編ならまだいいが、長編の場合は途中何度も前を読み返すので、
さらに時間がかかる。ということで挫折した本も多いのだが。


話の構造を大きくすると、その分つじつまあわせが目に付いたり、
もしくは登場人物(作者)がうるさいほどに饒舌だったりする。
そもそも京極氏の饒舌が好きではあるが。
ここ何冊かはそれが鼻についていた。
例えば「陰摩羅鬼」や「邪魅」等々。
そういう意味ではラストの「旧鼠」も「そんな都合よく」とも思う。
でも前記2作よりは好み。というか氏の作品の中でも上位の方かな。
その感覚は、村上春樹氏の初期3部作の「結局何も解決せず、鬱々とした明日はまた来る」よりも
「ダンス×3」の「解決こそしてないが、もしかすると明日はちょっと楽しいかも」の方に魅かれたのと一緒?
救いようのない結末の方が自分の人生には近いから?


よくよく考えてみれば、ここから又一物語は始まるんだよな。
決意表明はポジティブなもんだ、とひとりごち。