大きな洋館にガサ入れを決行する。
この日のために十分な準備をし、ある男を捕まえるためだ。
広大な庭。俺は裏側から突入した。
抵抗する構成員たちを取り押さえながら、男を探す。
男は包帯を巻いて満身創痍の状態で、姿を表す。
裏側から逃げようとしていたようだ。
屋敷の方に引き返しながらも、途中猫たちと触れ合っている。
何匹か住み着いているようで、彼には慣れている。
屋敷に投げ込む。
彼を守ろうとするチンピラたちとさらに揉み合う。
屋敷は広く、地下は体育館くらいの大きな部屋もある。
屋敷の中を走り回り、隈無く探して、彼を確保する。
捕まえなければいけない彼の親玉は不在だ。
親玉にたどり着くには、まだまだ時間がかかりそうだ。
この時間の資料を閉じる。
背表紙には『福岡安全事件』と記されている。